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昨日、お世話させていただいた飲食店のオープンレセプションにお招きいただきました。

慣れないながらも精一杯の笑顔で応対する新人アルバイトの女の子、粗相のないように目配り、気配りをする応援スタッフ、マネージャー業務から久しぶりに現場復帰して生き生きとした表情の店長、来られる関係者に感謝の意を伝える社長、そんな場に身を置きながら、この仕事をしていて良かったなあと感じる瞬間です。

他の産業と同じく、外食産業はデフレ傾向が非常に強くなり、今非常に厳しい環境にあると言われています。宴会の減少だけでなく2次会、3次会に流れる数も少なくなっており、昨年比30%の売り上げ減との声も聞かれるほどです。
「近くにお勤めの男性が、週2回通ってくれる店」 これが店のコンセプトだそうです。
近隣に勤める人たちのなくてはならない存在になるということです。そのために考えるべき要素として、料理、価格、居心地の良さをどう表現するかにかかってきます。

大手をはじめ、中小の飲食店もいろんな形で値下げを実行しています。ただ、単純に値下げすればお客さんが戻ってくるとは思えないのです。ある面、その競争に身を置くことはマイナスに働くのではないかと。

お客様(できるだけコアターゲットをしっかり定めて)にどんなシチュエーションで使っていただくか?来店頻度は?そのための味、雰囲気、価格、サービスといった商品作りについて真剣に考え、お客様から学び、実践・表現していくことが重要なのではないでしょうか。
当然ながらしっかりと利益を取れなければ、経営の継続は難しいでしょう。

企業戦略に基づき、マスマーケティングのナショナルチェーンにはできないきめ細かな戦術を、エリアマーケティングに基づき、組立て、しっかりと実行する。それができる本物の企業こそ、この厳しい状況下でも勝ち残っていける先になるはずです。
私どもも業態は違えど、そういう企業であるように。また店舗経営の側面においてもサポートができるだけの経験を積みながら、お客様にとってなくてはならない存在であり続けられるよう、精進してまいります。