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会社経営をしている友人のブログに、「忙しい」「疲れた」という言葉は循環する、貨幣のように流通するといった記事がありました。
確かに会話の端々、ツイッターなどでもそういった言葉を目にすることがありますし、私自身も特に家に戻ると何気なく発しているようです。

なぜ、「忙しい」「疲れた」と言うのでしょうか?
その言葉を受けた誰かから、「お疲れさま」「体には気を付けて」などという、ねぎらいやいたわりを受けたいから、と言われます。

一方、その言葉を受けた人も「僕(私)だって忙しいし疲れてるんだ」という心持になり、「忙しい」「疲れた」という言葉を伝えるようになる。

結果、家庭内、職場内、いろんなコミュニティ内で「忙しい」「疲れた」が循環するようになる。

それが果たしていいことか?
もちろんいいことではないですよね。
結果、自らの忙しさ、疲れに満足してしまい自己愛(満足)が強くなることで、周囲への心配り、関心が薄れてしまい、大切な人間関係にさえ日々を入れてしまう結果にもなりかねない。

私の師匠的存在の経営者がいます。
立ち上げて30年、大きくはなくとも強い会社を作り上げた方です。
時折お邪魔して、仕事の話以外にも人生の話、いろんなアドバイスをいただいています。その方がよく、親子ほど年の離れた私に、「ありがとう」という言葉を下さいます。
笑顔と共に大きな声で伝えられる「ありがとう」。
非常に清々しく、パワーに満ちた言葉に自然と私も笑顔になれます。
 
政治・経済、今の社会は閉塞感に満ちた記事ばかりです。
少子化・外交など、いろんな問題はあるんでしょうが、社会で活動する僕らが評論家になっていても何にもなりません。
関わるみんなが、笑顔と共に「ありがとう」という言葉が循環するようになれば、元気や知恵が湧いてくる。元気や知恵が湧けば、いろんな問題にも前向きに対処できるようになる。そんな世の中になれば、多少の困難であっても乗り越えられそうな気がします。

私自身もまだまだ未熟ですが、心からの笑顔と共に「ありがとう」と言えるよう、明るい存在となれるように努力してまいります。