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3月11日金曜日午後、宮城・三陸沖を震源とする大地震が起きました。
マグニチュードは9.0、その影響で津波が東北地方を中心とした太平洋沿岸部を襲い、
原子力発電所の問題も含め、被害者は1万人をも超えると言われる、未曽有の大惨事です。
テレビでは壊滅的打撃を受けた町、どうしたらよいか分からずに戸惑う人々の映像が流され、
自然の猛威と人間の無力さを感じずにはいられません。

こんな時、福岡にいる我々に出来ることは何でしょうか?
義援金の募金、献血、生活必要物資を託すこと、節電...。
ほとんどの方が自分たちの無力さを感じていらっしゃるでしょう。

九州新幹線が全線開通に伴う記念式典は取りやめとなりました。
私たちの中にも「申し訳ない」という気持ちから、「なんとなく自粛」ムードが
広がり始めています。ですが、本当にそれでいいのでしょうか?

自衛隊が入り、3日間ほどで約1万人の人々を救出したというニュースを目にしました。

実際に必要とされているのは被災者の救出、必要物資のお届け、ライフライン及び仮設住宅の確保、加えて木材一つ一つの片づけから始まる町の復興です。
そこで生きようとする一人ひとり、行政、また全国各地から集まるだろうボランティアの方々の行動です。

ボランティアに限らず、誰かのため行動には、自分の生活がきちんとできていなければできません。
意味のある、考えた末の行動ではなく、なんとなく自粛で自分たちが委縮する、
生活している街が元気をなくしていくなら、それは果たして必要なことなのか?
被災地の方々を慮るのであればなおさら、私たちは行動の意味をしっかりと考え、
まず目の前でできることを実践する以外にないと思うのです。

福岡西方沖地震、阪神・淡路大震災、新潟中越大地震と、私たちは近年何度も大きな震災に
見舞われてきました。でも、そこから一歩一歩這い上がった来ました。

遠い福岡で生きる私たちは、現地の情報をしっかりと把握して、今できるお手伝いをすること、
それに、目の前の仕事・生活に委縮せず、懸命に強く積極的な気持ちで取り組むことです。
私たちは、そうありたいし、実践者でありたいと思います。