昨日、お客様の結婚式に出席させていただきました。

今から3年前、勤めていたお店から独立、業界では名の通った方で、
お客様から非常に人気のある、カリスマと言われる方です。

ブランディングはもちろん、資金計画も事業計画もきちんとしたもので、当時の彼は自信に満ち溢れていました。お手伝いさせていただいた私たちも、お店も早い段階で軌道に乗ると思われていました。
が、その矢先にリーマンショック。高級路線を目指していたお店の経営を直撃します。

資金も十分に準備していましたが、じり貧状態が続きます。
経営の片腕だった仲間も去り、次第に苦境に立たされるようになりました。
今まで築き上げたプライド、仲間、信用など、いろんなものを失っていきました。
同じ時期にお父様も逝去され、彼の辛さは察するに余りあるものだったと思います。

ですが、そんな中でも彼は、笑顔を忘れず謙虚な姿勢を貫いていました。
苦しいながらも残ってくれた店の仲間や、仕事で関係する私たちに、
感謝の言葉を伝え続けていました。

今年の初旬、業績が改善してきたとの報告をしてくれました。
その後7月に来社があり、「結婚することになりましたので、ぜひ出席してほしい」と
招待状を手渡してくれました。

式は、お店の仲間、関係する方々の祝福に満ちた、温かな素晴らしいものでした。
きつい時期を自力で乗り越えた彼からは、本物の強さ・優しさを感じました。
これからも、期待を込めて、ますますエールを送りたいと思います。