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「心を整える」

ずっと気になっていた本、読んじゃいました。
年下なのにやはり背負っているものが違うのでしょう。

『心は鍛えるものではなく、整えるものだ。
いかなる時も安定した心を備えることが、常に力と結果を出せる秘訣だ。自分自身に打ち勝てない人間が、ピッチで勝てるわけがない。』

日本代表キャプテンとして、チームを勝利へ導いた長谷部誠選手の実践的メンタルコントロール術です。


【内容をザックリおさわり】
アジアカップで日本チームが優勝したことの3つのポイントが挙げられている。

1.集団のバランスや空気を整える
アジアカップに出場した選手は、大きく二つのグループから構成されていた。ワールドカップ経験者のグループと若手。その中に意識の差があると長谷部はかんじとっていた。そこで、若手の意見をぶつけてもらおうと考えた。しかし、それはチームがばらばらになる危険性もあったが、長谷部はあえてやった。
長谷部は、若手の選手一人一人の目をみて、自分たち一人一人がやらないといけないと話した。

2.絆を深める
シリア戦で長谷部は自ら先制点をたたき出した。その後、長谷部は真っ先にサブの選手のもとに走り、喜びをわかちあった。そのあと、サブの選手たちが活躍をみせた。

3.意識してこころを鎮める時間をつくる
平常心をたもつために長谷川が実践しているメンタルトレーニングの一つ。寝る前の30分間こころを鎮める時間をもつ。考えることもあるし、ぼーとすることもあるという。


長谷部誠はサッカー選手としては、特に特徴がある選手ではない。
試合を決定するフリーキックが蹴れるわけではないし、突出したテクニックを持っているわけではない。だが、彼はあらゆる指揮官に重宝される日本代表の中心人物だ。

それに加え、浦和レッズではタイトルを総なめにし、移籍したドイツでは、クラブチームを初優勝に導いた。そして、記憶に新しいアジアカップでのチーム優勝!
彼は一体何を持っているというのか。それは、類まれなるメンタルコントロール力にある。心はよく「鍛える」「磨く」などと表現されるが、長谷部誠は違う。心を「整える」のだ。生活のリズム、睡眠、食事、そして、練習。

日々の生活から、心に有害なことをしないように、少しでも乱れたら自分で整える。
そうすることによって、いかなる試合でも、いかなる場面でも揺らぐことがなく、ピッチで力が発揮できるという。実践することはいたってシンプルながら、だからこそ、慌しい現代では意識をしないと難しいもの。
力を抜いて無理なく自然体で行える姿は、まさに彼の心情が姿勢として表れている証明なのでしょう。スポーツだけでなく、あらゆるシーンで応用できる新メンタルコントロール術なのです。