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「ユダヤ人から学ぶ」

フロイト(精神分析学者)、アインシュタイン(理論物理学者)、スピルバーグ(映画監督)、キッシンジャー(国際政治学者)などなど・・・。

各界で成功したユダヤ人の名前を挙げればキリがありません。
世界の経済に大きな営業を与える財閥の多くは、ロスチャルイルド財閥などユダヤ系財閥で、グーグルのラリー・ペイジ、フェイスブックのマーク・ザッカーバーグといった、最近の成功者もユダヤ系社会から輩出しています。
世界の人口は約70億人。
現在のユダヤ人口は1300~1400万人と言われており、たった0.2%しか占めませんが、たとえばこれまでにノーベル賞を受賞したユダヤ人は全受賞者の22%にもなります。
なぜユダヤ人は成功するのか?もともと才能に恵まれた人々なのか?それとも何か理由があるのか?現代の日本人とユダヤ人との違いについて学べる事がありました。


「ユダヤ人は考え抜いている」

疑問を持つ・質問する・革新する
イスラエルでは、子どものときからトーラー(教えという意味)を含むヘブライ語聖書(旧約書)と、タルムードの勉強をしています。
(※タルムード:ユダヤ教の教えをラビ(ユダヤ教の学者・指導者)たちに語らせ、長年かけて編纂したもの)

イスラエルでは学校でタルムードを学び、それについて意見を述べ合います。
タルムードに記述しているのをめぐって、子どもの頃から「疑問を持つこと」「質問すること」「議論すること」「革新すること」の訓練を日常的にされています。
ユダヤ人は、意見をぶつけ合うことによって、よりよい結果を得られると考えるので対立を恐れません。常に疑問を持つとか、権威にへりくだらないということは、対立を恐れない態度から生まれています。

ユダヤ人は上司、医師、弁護士など、どんな身分の人に対しても対等に自分の意見を言えるのです。いわゆる社会的に「偉い人」に対してもファースト・ネームで呼び、堂々と意見を言います。欧米のビジネスパーソンたちも、とくに地位の高い人たちは、イスラエル人の挑んでくるような、ともすれば不躾な質問攻めに最初は戸惑うようです。
一方、ユダヤ人は自分より下の人の言うことも謙虚に聞きます。
それはとても徹底していて例外はありません。


「惰性」や「常識」を突破する法

知識はインターネットで検索すれば簡単に手に入る今日、自分の頭で「考えること(Think!)」の重要性がさらに増しています。そして論理的に考えることが日本人にとって重要だといいます。

ユダヤ人は小さいときから「Why?(どうして?なぜ?)」という質問をたくさんされて育ってきているので、よく考え、論理的思考をします。
また、みんなと同じ答えをするのでれば、自分の存在意義もないので、できるだけオリジナリティーに富んだ答えをしようとします。問題があったとき、「どうして」と繰り返し聞いていく事によって、問題の原因が特定されます。理由がはっきりしてきます。
何気なくやっていたことが実は不必要だったということあります。「どうして」を突き詰めていくと、日本人の考え方に多い曖昧さもなくなってくるのではないでしょうか。

実はこうした論理的思考は、日本学校の中で今一番子どもたちの求められていることなのです。
2011年春から小学校で、2012年からは中学校で新学習指導要領に基づく教育が行われていますが、その中心にあるのは「言語活動の充実」ということです。
国語ばかりではなくすべての学科で、従来のようにたんに暗記したり、計算をとけばいいというのでなく、論理的に考え、きちんと言葉を使って論理的に表現する必要があるのです。
まさにユダヤ人が昔から日常的におこなってきた会話や、ものの考え方を今の日本の子どもたちは必死に身につけようとしているのです。


お金より大切なもの、それは「時間」

ユダヤでは、毎日が「最後の日」であり、同時に毎日が「最初の日」であると思え、と説いています。最初で最後日、それを過ごす時間、これ以上に貴重なものはありません。

ユダヤの教えでは、時間は浪費してはならず、常に努力し、生涯学び続けなくてはなりません。
もし、自給千円で働く人が、1時間ぼんやりと過ごしてしまったら、千円を捨てているようなものです。もちろんユダヤ人でも野菜が安いとか、たまごが安いところとか時間をかけてあちらこちらに行って買い物をする人もいます。
あるラビによると・・・。
もっともひどい犯罪は殺人です。
さらにひどい殺人は自分を殺すこと(自殺)です。
精神的な自殺は身体的自殺より悪い。
時間をつぶすのは精神的な自殺です。
つまり、時間をつぶしているのではない。自分をつぶしているというわけです。


「運命を、他人に委ねてはいけない」

ユダヤ人にとって「自立」や「自由」「責任」、あるいは「運命」といった言葉は、言葉を超えた事実なのです。不都合な事実は自分で変えるほかならないことを彼らは歴史から学んでいます。

長い歴史においてユダヤ人は迫害され続け、ホロコーストでは、国際社会から助けられませんでした。ユダヤ人が命を自分で守らなくてはならない、危険を察知しなくてはならない、と必死になるのは無理もありません。


ユダヤ思考は不可能を可能にする

「不可能はない」と考えるには、よほど強靭な精神力と実行力の裏付けがないとできません。
でもそう考えなくては「殺される」という現実があれば誰でもそう考えるはずです。

成功しているユダヤ人は、ミッションがどんなに難しく見えても、どうやったら達成できるか、粘り強く考え続けます。絶対に無理だろうと思われることを達成しようとします。何事にせよ不可能とは思わないのです。イスラエルの建国も信じられないことで、建国されたのは1948年のわずか60年前のこと。世界中に散らばっていたユダヤ人が、二千年前に住んでいたところに戻ってきたのです。その出来事自体が驚きであり、またその実行力に感心できます。

「前例がない」ことはやらない日本人に対して、不可能なことはないと考え、横紙破りの方法もありだと考えるユダヤ人。理由の一つは、イスラエルと日本の状況が全く違うことです。

たとえば、イランのアフマディネジェド大統領は、「イスラエルを地図上から抹殺する」という公約をしており、イランはイスラエルを射程に収める弾道ミサイル「シャハブ3」を保有しています。
イスラエルはまわりを敵対関係にあるアラブ国家に囲まれて常に緊張している状態です。2011年にはヨルダン側から侵入を試みた人たちがいました。油断していたらイスラエルは存続できないのです。


ユダヤ式イノベーションの極意


ものごとを良くしようとしたとき、変化を嫌う既得権益者、いわゆる守旧派とぶつかります。しかし、それを乗り越えた改革者は勝利者になり、守旧派は必ず敗者となります。
成功しているユダヤ人は、常にものごとをよりよくしようとします。

日本で「イノベーション」というと、社会や会社での「革新」のような大げさな感じを受けますが、本当の意味では新しいアイデアや方法や発明です。誰にでもでき、単純なことで、「何でこんなことに気付かなかったんだろう」いうぐらいのことが大半です。

発明の世界でも、「精気の大発明」というものはほとんどなく、たいていは工夫して回路のなかの部品をひとつ減らすことができた、というようなものだったりします。けれどもそのような弛まれぬ数々の発明のおかげで、私たちは便利な製品を使うことができるわけです。ユダヤ人は「人は変化を嫌う。ユダヤ人はいつも、ものごとを変えようとするから嫌われる」と言います。たしかにユダヤ人は、改善できるところを絶えず見つけて変えるように働きかけます。


社員を大切にする家族的経営

目標に向かって集団ができ、難局を超えていく習慣を身につけたユダヤ人は、経営においても家族的主義です。神ならぬ人間は、足らざる存在だという謙虚さゆえかもしれない。

ユダヤ人同士は見知らぬ関係でも助け合うのが義務だそうです。実際は、助ける対象はユダヤ人にとどまりません。たとえば、会社の社員を家族のように扱います。
アメリカ合衆国の実業家であり政治家のマイケル・ブルームバーグは、「社員は全員家族なのだから、お互いにサポートし合うことが必要だと私は職場で繰り返し説いている。
事実、感情的な面でも金銭的な面でも、私たちは関わり合っている。恵まれた人生を送る人は誰でも他の人に助けてもらっている。メンバーの大半が貢献してくれなければ組織の成功はあり得ない」と述べています。


どんな人からも学ぶ」習慣

教えたがりよりも聞きたがりのほうが、当然情報料は多い。
情報が多ければ、あとはそれを基に評価し判断し結論を出せる。つまり情報をうまく使える力があるかどうかだけです。
「口はひとつ。耳はふたつ」というユダヤの言葉があります。話す2倍は聞きなさいという言葉です。経営学者のピータードラッカーは「マネージャーは耳を傾けること。イノベーターは出かけて質問したり聞いて回ること」ときくことの大切さを強調しました。教壇に立つ目的として「自分も生徒から教わっている」ことを挙げています。


「失敗を繰り返さない」習慣

失敗も敗北も必ずあるのが人生。決定的な大きな失敗を避けること、失敗を繰り返さないこと、小さな失敗から学ぶことが重要です。
幸せの絶頂に、グラスを踏み砕くのはなぜか?
思いがけないことに、ユダヤ教の祭日は、ほとんどが敗北や失敗を記念する日です。

たとえば新年の10日間は、自己を反省し悔い改める期間です。10日間の最後の日はヨム・キプールと呼ばれ、宗教的な生活をする人たちは断食します。
又、イスラエルでの結婚式は式の最後に、新郎がグラスを床に置き、靴のかかとでグラスを踏み砕きます。これはエルサレム神殿の破壊を意味します。幸福の絶頂にあっても、苦難を忘れてはならないという戒めが込められているのです。


辛抱強さ、自制心、自信を持つ習慣

自分の欲望を強く抑え、こつこつと努力し、しかし心の奥底には明るい自信を満々とたたえている。それが多くの成功者の共通点で、生まれつきの才能は添え物程度。
ユダヤ人の自身の源泉は?

『ユダヤ人大投資家の「お金と幸せ」をつかむ正しい方法』の著者ヤコブ・ブラークによれば、ある調査で数多くのサクセスストーリーを分析した結果、生まれつきの才能は成功をつかむうえでごくわずかな役割しか果たさないことがわかったそうです。
学校でもビジネス界でも成功への鍵となるのは、生まれつきの才能よりも「決断力」や「勤勉さ」や「辛抱強さ」です。そうした特徴は、長期計画を実現させようとするときに必ず起こる災難や障害に対処する上で役に立つということです。


「顔を出す」習慣

成功の80%は顔を出すだけで手に入る~ウディ・アレン(アメリカの映画監督・俳優・脚本家・小説家)~
ユダヤ人は直接会って話すことを好みます。
面倒臭くメールで済ませようとか、電話で足りると思っても「会って話そう」と言われたり、突然来てしまうことが非常に多いのです。親戚や友人などの家の近くを通ることがあれば顔を見に訪れます。面倒くさいとか迷惑ではないかなどと思わずに人と人のつながりを大切にし時間を割くのです。本当に重要な情報は人が握っているもので、外には出て行かない。
人と直接会うと、「ここだけの話」という話によくなる。セミナーなどでは、よく講師が書籍では書けなかった話をしたりします。


ユダヤ人と結婚して20年後に分かった
「金・銀・銅の50の法則」

<著者の紹介>
星野 陽子(ほしの・ようこ)
東京都出身。外資系メーカー、シティバンク勤務を経て、フリーの特許翻訳者。
イスラエル国籍のユダヤ人と結婚し、子ども2人に恵まれる。ユダヤ的思考を得てから、貯金や投資ができるようになる。東欧からの移民の子で、14歳から働き、資産ゼロから財産を築いた義父から不動産投資を学び、投資物件(6億円)などを通してユダヤ式成功術を研究している。

内容が多すぎて一部の紹介でしたが、全部が正しいわけでも人によって考え方も様々ですが、自分の営業活動に対しての考え方にも精通するものがあり、関心でることがありました。