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昨年6月に土地の売却依頼を受け、その売却活動を1年間行ってきましたが、今月になり他社仲介で売買契約がなされました。

私は、当社の得意エリアの案件であり、商業ビル計画地として買っていただける方を探そうと、意気揚々とプラン制作と同時にリーシングを始めました。
そして、建て貸しでの賃貸契約の可能性が浮上し、その契約条件付きでかなりいい値段での買付書を提示していただく先が現れましたが、その賃借人候補先が当地での出店を断念、その買付書も白紙になりました。 
その後もいくつかの購入検討の話がありましたが、具体化しません。

そんななか、3月に入り他社仲介さんより買付書が出されました。
売主から価格が低く受け取らなかったと聞き、何とか希望に沿う価格の案件を持っていこう!と提案を続けました。
しかし、具体的な購入案件を見い出せず今に至ります。
私は悔しい気持ちでたまりませんが、売買・資産活用事業部の将来のため、今回の顛末と原因をはっきりさせようと思います。

・商業ビル計画に固執して、幅広い投資案件として広げられなかった。
・売却希望は高い価格とは認識していたが、俯瞰して市場を見ることができず、取引できる妥当な価格を読めなかった。
・売主希望の最大化を実現する動きにとらわれ、市場から見た冷静な価格を模索する活動を行わなかった。
・専任媒介について自信をもって提案できなかった。

売買取引の仲介は、リスクの大きい分野であると認識しています。 
しっかりと売主(買主)の方に寄り添い、代理人として交渉し適切な助言を行う...
多大な時間と労力を要し、契約に至らなかったときの損失は大きいものであります。 
しかし、その時間と労力に当社の存在価値があり、仲介の役割があります。 
私はまだ経験が浅いですが、この悔しい思いを胸に、しっかりとした戦略をもって数多く取引できる仲介業者になりたいと思います。

今回の売主さんから、"残念会"を実施していただくことになっています。
でもまだ諦めていません。