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最近、今泉1丁目での仲介案件が増えています。 
飲食店に関しては、全国チェーンのお店はありませんが、地元店の繁盛店が目立ってきました。
路地感覚の街並みがいい感じになってきているように感じます。

今泉はご存知の通り国体道路から入るとすべて路地で、奥にはラブホテルがあって女性客には馴染まないエリアでした。
ずいぶん前ですが、岩田屋体育館があるころの今泉には私もほとんど立ち入ったことがありませんでした。
親不孝通りが飲食の中心であり、お店の数も圧倒的に違いました。
そして、証券化バブルにより国体道路沿いにはホテルや商業ビルの投資が活発になり、2006年には大和工商リースが取得しテコ入れしたBIVI福岡のリニューアルオープン、2007年のロフト天神のオープンなど、その当時は天神の人の流れは南に移るとマスコミが話題にしましたが、そのときは思ったほどの効果がなく、やはり国体道路を渡った南側での商売は難しいという見方にすぐにとってかわりました。

これからの今泉に可能性を感じる理由はいろいろあります。
アベノミクスによる積極的な投資マネーの流入により、天神都心部の不動産投資が活発になり、周辺都市部にその影響が及んできたこと。
国体道路沿いのブライダル関連施設の出店により、人の流れができたこと。(こんなに結婚する人多いんやね、福岡って...と地元人が驚いています)

でも、今泉における最も重要な出来事は、中央保育園の移転にあると思います。
いろいろな問題を抱えての移転ということは耳にしていましたが、これから私たちが思慮すべきことは、福岡市を代表する大規模保育園のある街として、恥ずかしくない街づくりを行うことです。 
個人的にはラブホテルやパチンコ店があることは問題ではないと思っています。
商業地で人の集まる場所であり、いろいろな商売ができるのは地域の価値の高さです。
そこでの街づくりにおいて、"街の個性""街の文化""地域のつながり"のつくり方が大切だと思います。
そして多様性のある街であることで、福岡人としてのアイデンティティが養われることにつながると思います。

園児が通るときには、住民の方、お店のスタッフさん、工事中の警備員さん、そこに関わるみんなで守ろうという意識を持つこと。
今泉に住むこと、商売をすることに誇りを持つこと。 
私たちも今泉のビルを管理したり、店舗を募集する案件が増えていますので、そんなところから意識を変えていきたいと思っています。