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我々、特に中小零細企業はどの業界でも厳しい競争のなかにいて、同業種のバイタリティのあるライバル会社が次々と現れる世界で生きています。
もとは我々が創業したとき、同業種の会社にそのように思われていたでしょう。その競争のなかで特徴を活かし、利益を創出してかつ社会貢献をする、その課題は尽きません。

先日ある研修会で“事業領域(事業ドメイン)”について学びました。
そこで、事業領域が必要な理由は、「活動する事業分野を規定することで無謀な多角化を抑制するため。」「事業展開の方向を指示することで経営資源と社員のベクトルを同じ方向へ集中させるため。」 と定義されていました。
つまり、広すぎる事業領域はダメ。
一方で、単一の事業展開だけで成長を続けることは不可能であり、多角化は必須であるという見解もあります。事業領域をあまりにも狭くすることで、事業展開に制約が生じ、売上が頭打ちするといいます。つまり、狭すぎてもダメ。

まとめると無謀な拡張を回避し、自社の競争能力や経営資源を集中させる事業展開を行うこと、ということです。

では、事業領域をどのように定めるか… それを深く考えるとその会社の方向性を定めることができます。
そこで、まず会社は何屋(何業)なのか、を考えるべきだと…
事例をあげると、
オリエンタルランドの事業領域は…「心の活力創造業」
IBMは、「問題解決サービス業」
サントリーは、「生活文化産業」 と定義されているそうです。

このように定義すると、単にパソコンをつくることだけでなく、幅広い事業へ展開できます。
単にビールを造って売るだけでなく、プロントなど飲食業に展開する方向性が見えてきます。

私が当社の事業領域を決めるとすれば、「福岡で働く人たちの活気と笑顔が溢れる街づくり業」です。
そう考えれば、事業展開のアイデアがいろいろと浮かんできます。
これから企業として成長するために、事業領域を考えその方針にそって事業展開を提案していきたいと思います。