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熊本の大地震から間もなく1ヵ月、GWを挟んでマスメディアによる報道もすっかり少なくなりました。
テレビを見る限り、日本全体としてはすっかり日常を取り戻しているような、そんな毎日です。

全国ネットの取材陣がガソリンの車列に割り込む。
マスコミがホテルを予約してしまっており、本当に困っている人が宿泊できない。
水や食料を取材陣が買い占める、目の前で弁当を食べる。
本当に困っている人に無神経にマイクを向ける。

そんなマスメディアって、いったいなんだろうと。
現場に混乱をきたし迷惑をかける、役に立たない報道なら、入ってくるな。
東日本大震災の時もそうでしたが、そんな怒りを覚えたのは私だけではないかと思います。

その一方で、フェイスブックなどのSNSでは、実際に被災した方に役立つであろう情報が、心ある方からシェアされました。
行政からだけでは、伝わらないであろう情報をしっかり届けようと。
私どもの、被災されたお客様からは、「営業を開始しました!」という力強いメッセージや、企業・個人での炊き出し、ボランティアなどに参加されたとの声。
それが、どれだけ被災された方を勇気づけたか、役に立ったかはわかりませんが、隣県に住むものとして、いまだ余震が続くこの状態の中で、嬉しく感じています。

私個人、大名小学校に必要な物資を届ける、寄付をするくらいしかできませんでした。
でも、本当はもっと役に立てることはなかったか、そう感じて忸怩たる思いをしております。被災された方の戦いはこれからです。
自宅、職場、いろんなダメージを受けられた方がいます。
保険に皆さん、入られているとは思いますが、どう使っていいか、誰に相談したらいいか、分からないことだらけです。
日本は、ハードのインフラは充実しています。また被災してもその復興は大変速やかです。
ですが、各個人・企業にとって、被災した場合にどう動けばいいのか、ソフトのインフラともいうべきものについては、それぞれがバラバラで、長く長く苦労を引きずってしまう。
保険会社や国、各自治体は、大規模な震災に関わらず、事故や火災、病気も含め、まさかの時に相談すべきプラットフォーム作りが必要なのでは。そう思わずにはいられません。