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先日お客様との会話のなかで「マズローの欲求5段階説」について話題となりました。

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それは1943年に人間の動機付けに関する理論としてアメリカの心理学者のマズローが世に出した説で、低いものから順番に現れその欲求が満たされると次の欲求に転じていくという考えです。
「欲望」ということは悪いものととらえがちですが、マズローは人間が一定して持つ基本的欲求から生まれる欲望は決して悪ではなく、欲望を満たされることでより健康になり、生産的になり、幸せになると説いています。
この5段階説はよく耳にされ理解されていると思いますが、より注目すべきは「欠乏欲求」と「成長欲求」の境界ラインです。
欠乏欲求とは、足りないと不満足に感じることで下の4段階の域で生じます。この域の欲求が満たされない場合、景気の動向や周りにいる人のせい、自分が置かれた条件の悪さを憂い囚われてしまいます。つまり、満足・不満足は周りの人や環境に依存しています。順調に進む仕事はまずありません。
順調に進んでいるように見えるのは、指導や過去の経験からその落とし穴を回避しているだけで、いろいろなトラブルの要因が潜んでいるのはどの案件も同じです。そのトラブルが自分のキャパシティ以上になると周りの環境のせいにして自身の不満足を解消します。言い方を変えれば、サラリーマン根性…

一方で成長欲求というものは、自分が成長していくことに集中しておりその欲求を満足させられるものは自分だけです。つまり自己実現欲求を満たすために、アイデアを生み、トラブルを解決していく。つまり自律していて独創性がある、まさに経営者(目線)…
あえてサラリーマンに“根性”をつけたのは、それを変えようとせず承認欲求を満足させることを生きがいとし、依存する生き方を変えないという意味です。

実は小生もその境界ラインを行ったり来たりしている…と感じるときがあります。
今の自分がどの欲求と向き合っているのか、冷静に見つめなおし自己実現の欲求を満たす成長動機を持つ人生を生きていきたいと思います。
M.G(足長泥酔チャラリーマン↑)