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当社には、顧問がいます。
元銀行マンで、その後地元企業の番頭役20年を経て当社に来ていただきました。
御年は73歳。
顧問といっても、営業活動で外回りをして、いろんな方と会っています。とてもフットワークがよく、礼節があり、いろいろな面で勉強になります。

その顧問の話で「昔はすべて現金決済だった・・」という話題になりました。
当然今の時代現金決済はほとんどなく、手前どもがいただく仲介手数料も振込みかたまに小切手です。現金でいただく機会が少ないので、お支払いしていただくときのお客様の気持ちについて、あまり考えていない自分がいることに気づきました。

現金でいただくことの大きな違いは何か・・それはお客様の表情を見れるという点だと思います。
手数料を支払うときの表情・・・自分の仕事に対する評価を計るとき、ただ手数料を支払うという行為だけではなく、そのときの目や口元などお客様の表情や顔色で、ほんとにこの会社この営業マンに会ってよかったと思ってもらったのかを実感できるのではないかと思います。

ただし、現実は現金での取引はありません。
だから、せめて振り込んでいただいたときにはこちらからお礼を言って、領収証をお渡しするとき心を込めてお礼の気持ちを伝えないといけないなと改めて思いました。
当然じゃないか!と叱られそうなことですが、言葉にすることで今一度徹底していきたいと思います。

顧問の話に戻りますが、年初にお聞きした顧問の今年のテーマは「凛」。
ヤフー辞典では、
1 態度・容姿・声などが、きびしくひきしまっているさま。「―とした声がひびく」
2 寒さのきびしいさま。「―とした朝の寒気」
3 数量がきわめて正確であるさま
とありました。

そんな顧問に対し、私は梅の花というイメージを抱いています。
桜は気候が温かくなり環境が整うと見事に咲き誇りますが、梅の花はまだ寒さ厳しい2月ごろから咲きはじめる強い花です。こういう時代、顧問の存在は地味ですが、若い社員が多い当社にとっては重要な存在であると、改めて考えました。