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7月23日より東京オリンピック、パラリンピックが始まります。
本来なら昨年開催されたはずが、コロナ禍により延期されその開催も危ぶまれていましたが、何とか開催されることになったようです。
実施するか否かの決定に関する議論、要因などその過程は非常に不明瞭でした。

JOC、東京都、政府…、国民にはその議論は届かず、責任の押し付け合い、ダラダラと流れてきたように映ります。
ワクチン接種も進み始めた一方、東京都は再度緊急事態宣言が発され、毎日の陽性者数も1000人を超えるなど、そのちぐはぐさばかりが。

この状況、本来であれば開催すべきではないのでしょう。

ですが、ふと思い浮かぶのは1980年のモスクワオリンピックです。

選手の立場を考えるとそうとばかりも言えないのです。

当時のメディアは新聞、テレビ、ラジオ…、個人が発信できる手段がほぼありませんでした。
共産主義とのイデオロギーの戦い、日本はアメリカに追随するしかなく、オリンピックをボイコットする以外に道はなかった。

当時、私は小学6年生ですから、直接的に参加できなかった選手の声を聴いたわけではありませんが、大人になって後、いわゆる幻のオリンピック選手とお会いし、その時の悔しさ、絶望を何度となくお聞きする機会がありました。

皆さんがおっしゃってたのは、オリンピック選考会が中止、何の前触れもなくそう言われたと。
そこには、選手側の意見を伝える場も何もなく、目の前が真っ暗になったということです。

開催が正しいのかどうか、いろんな意見はあるでしょう。
どれだけ選手たちが努力していたとしても、冷静に検討した時に開催できないという判断が出た場合は、その事態を受けいれなければならない。

今回はやると、前向きか後ろ向きかは別としてその判断になったわけですから、政府・都・JOCはパラリンピック終了までの1か月余り、どのような事態が起こる可能性があり、その際の対策などをオープンにしたうえで議論を重ねてほしいと思います。

選手の皆さんには、東京でのオリンピック・パラリンピック、これまでの努力の成果を悔いなく出し切れるよう、思い切り楽しんで競技に臨んでいただけたらと思います。
S.Y(永遠の卓球少年*)

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