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ここ最近では、ファンドやリートという言葉が取引の中でごく自然に登場します。仲介の現場でも貸主がファンドであることも多いのですが、そこには賃貸借を行うための“器”があります。

それは金歯がキラリと光っているような“大家さん”ではありません。“大家さん”に変わって貸主として多く耳にするようになったこの“器”というのが、少しやっかいなものとなってきました。

“器”というだけあって、造る側の思惑でどうにでもなってきました。



また、売ることを前提に造られるものも多くなりました。でもそこには実態がなく、ただ家賃(収益)を産む装置として一人歩きを始めました。

相場を無視した到底無理な家賃でも、それは“期待値”として加味されるようになり、売られるほどに期待値が上がっていき、膨らみ始めると止まることができなくなってきました。昨年の漢字として財団法人日本漢字能力検定協会が発表した“偽”という言葉がここでも当てはまってしまいましたね・・



でもほんとうに怖いのは、テナントが決まらなくてもほったらかしになってしまうことです。“器”だけにそれを気にすることもなく、また気になるタイミングも遅いのです。空いている状態が続くと、天神や大名に遊びに、買物に来て、街並みを見たり、お洒落なお店を見つけたりする消費者の“期待値”はどんどん薄れていきます。





これまで頭のいい方が“器”を売り物にしてきたツケが今でてきています。それは地域性や街の息吹を知らない方々が造り出してきたもので、あまりにも無責任です・・・ でも我々はどんな環境でも“福岡”で仕事をして、会社そして人生の石垣を積み上げていきます。仕事というのは「汗かいたしこ」です。走り回って、悩み抜いて、ほんとうに動いた分だけ報酬として受け取れるものです。

誰かが言っていました。今年は「浄化」の年であると・・・  

変化を肌で感じつつ、今日もみんなで汗かきます!