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天神・大名地区の今…1階で賃料が取れる時代の終焉

天神・大名地区の今…1階で賃料が取れる時代の終焉

福岡市中央区は「天神ビックバン」による建築ラッシュの影響で天神・大名エリアの新築オフィスビルの賃料が高騰している反面、天神西通りや大名エリアの1階で募集している物件では、空室が長期間続き、新しいテナントが決まらない状況が増えています。



コスメ・アウトドア・高級宝飾品等の一部の物販店や、買取販売、歯科クリニックなどの路面への出店はあるものの、コロナが蔓延する前まで大半を占めていたアパレル等の物販店の出店がほぼ無くなってきています。



特に40坪以上の大型の1階路面店の募集に苦戦をしている商業ビルも多く、その賃料を期待していたビルオーナーの多くは、苦境に立たされていると思われます。



 



1階の空室が長期化してきている西通り・大名エリアの一部のビル名を挙げると、天神27ビル、天神シティビル、TENビル、トライエント山崎、バルビゾン94,シンクロ福岡大名ビル、ダイヤモンドヒルズ大名、ジェディックス博多、フェス天神、H Daimyo、D.SIDE、大名ビューティコンプレックス、楽天地ビル、彩文ビル、ココカラファイン跡、マイケルコース跡などなど・・(かなり深刻な状況でしょ!)



 



これらの大箱の1階空室は、もともと設定している賃料が高いこともあり、その募集賃料自体を大幅に下げるか、コロナ後によほど景気が良くならない限りは更に長期化する可能性が高いです。



それは、中心部の商業ビルの「1階で賃料が高く取れた終わりの始まり」を意味し、今後は、中心部での「商業ビル計画の大幅な見直し」を余儀なくされると予想されます。



コロナ禍においても高止まりしていた中心部の不動産価格ですが、今後どうなっていくのか注意深く観察していく必要があります。