我々の仕事で重要なもののひとつにスケジュール管理があります。出店者の開業予定時期、契約締結のタイミング、用途変更の段取りなどそれぞれの行程を組み立てて進めていきます。

お互いの利害関係を調整するのですから、契約までの行程はスムーズに進むことはまずありません… どこに問題をはらんでいるか、なぜ行程が滞っているか、事象を的確に捉 え解決策を考える・・・
私はリーシングのメンバーと週2回の案件会議を実施しており、その業務をうまく行なえているかを見ています。今がどの段階にあるか担当者本人が把握しているつもりでも行程が進んでいないことがあります。
そこで重要なことは時間軸を意識することです。
自分ではこの行程で十分組み立てられている、うまく進められているぞ…と希望的観測を含めて思いがちです。
行程を進めることとは、問題点を提議し次の一手を打ち、相手方の思いを変化させて進めていくことです。毎日の業務の中でそれを意識せずにいることが多いので、それを客観的にみてアドバイスをしています。

相手はどう捉えているか関係者のそれぞれの立場に立って時間軸を組みたてることは難易度が高い業務だと思います。しかし、我々はものつくりの技術で商売をしているのではありません。相手の気持ちを読み解くのが我々の仕事の大半を占めています。　我々の仲介技術はそこにかかっています。　それが不得手であれば、上司先輩に学び努力してその感性を養うか、もしくは別の業務をするか…です。

日々の業務の時間軸の中で自分の存在意義を振り返り、真剣に業務に取り組むこと、まずはそこからです。